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和光大学気仙沼・大島支援プロジェクトが現地派遣に行ってきました

2012年09月24日(月)

 地域・流域共生センターを拠点として活動している、和光大学気仙沼大島支援プロジェクトの学生たちが8月19日~23日にかけて気仙沼大島に現地派遣に行ってきました。
 今回の現地派遣の参加者のほとんどが新入生ですので、8月17日にNPO法人「花と緑のネットワークの会」気仙沼・大島支援プロジェクトの皆さんにお越しいただき、説明会を開催して昨年度の派遣経験者を交えて気仙沼大島支援の現状について事前に理解を深めてきました。

 初日はフェリーから降りて島に上陸すると、学生たちを迎えに来て下さった現地の人のワゴンに乗り込み島を一周。
 島の最南端に位置する龍舞崎や、震災から二年越しに海開きをされた小田の浜を見学して現在の大島の雰囲気を肌で感じ、島を巡りながら現地の方から津波が島を襲った時や震災直後の様子のお話しを伺いました。
 津波が島を飲み込み、後にはなにも残らなかった時の生々しい話しを聞いた学生たちは喉が締め付けられるような気持ちになったそうです。
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 ▲現在の龍舞崎と小田の浜の様子です。学生が初めて現地を訪れた時はは瓦礫で埋もれていた浜も、今では海水浴客の姿が見えるようになるまで復興が進みました。

 大島でもっとも標高の高い亀山で昼食を済ませると、さっそく現地派遣での最初の作業に取り掛かります。
 まずは気仙沼大島の復興のシンボルにもなっているツバキの木の保全活動を行いました。
 気仙沼大島にとってツバキは島の特産品で、それを原料として製造されるツバキ油は復興をもたらす重要な資源となるため、これはとても大事な作業となります。
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 ▲ツバキの保全活動の様子です。周りに生える雑草を手作業で刈り込みます。

 日が傾き始めるころに作業も終わり、学生たちがお世話になる民宿に向かいます。
 その道の途中では、まだ積み上げられたままの瓦礫や浸水した漁港といった震災の爪痕が鮮明に残されており、また現地の方の「震災前が100だとしたら、震災直後は-100だった。 今がようやく0に戻ったばかりだ」という言葉が胸に重くのしかかったそうです。
 もし、自分たちが今回の復興支援に関わることで1でも多く震災前の気仙沼大島に近づく力になるのであれば、と出発した時以上の強い気持ちで今回の支援活動を頑張ろうと決意しました。
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 ▲まだ気仙沼大島に残る瓦礫です。現在でも復興作業は続いています。

 二日目の午前中は震災の影響で地面が抉れたビニールハウス内部の修繕作業を行いました。
 地面に開いた穴や亀裂のせいで悪くなった水捌けを元に戻すために、作業は運搬した砂を穴に詰め込み、均すという地道な作業を延々と繰り返します。
 現地の方と一緒に学生たちも力を合わせた甲斐があって、終了時刻よりも早く作業が終わり次の作業時間まで日陰で小休止。
 労働でほてった身体に海から運ばれてくる潮風がとても心地よかったそうです。
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 ▲ビニールハウスの修繕作業の様子です。ひたすら穴に砂を埋め込んでいきました。

 午後には、午前中の作業の続きを別のビニールハウスで行う班とツバキの苗木を植樹する班、そして漁業組合で物販用のワカメを梱包する班と三つに分かれて活動をしました。
 ワカメを梱包する班では他大学から駆け付けた現地派遣のボランティア学生との新たな出会いもありました。
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 ▲ツバキの植樹とワカメの梱包作業の様子です。ワカメの梱包は量りからシール張りまで全て手作業で行われます。

 三日目の最終日となるこの日は午前中に、初日と同様のツバキの保全活動を行い、午後にはビワの木の葉を現地の方と一緒に収穫しました。
 このビワの葉は、現在気仙沼大島の新たな名産にしようと企画されているビワ茶の原料となるもので、学生も何枚か頂き11月に催される和光大学の学園祭で出品する予定になっています。
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 ▲ビワの葉の収穫の様子です。現在、ビワ茶の他にもビワ酒の生産が試みられているそうですが、今年は実が不出来だったためお預けになってしまったようです。

 支援活動の帰り際、お世話になった現地の方々の好意で学生たちが気仙沼大島に来たという証にサルナシの木を植えさせていただきました。
 また来年、気仙沼大島にやってくるときに、このサルナシの木はどれぐらい成長しているのか......、と学生たちは今から楽しみにしているようでした。
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 ▲サルナシの木と一緒に記念撮影をした様子です。このサルナシが実を付ける日が楽しみです。

 こうして、学生たちの現地での活動は終わりを迎え、被災地の復興支援という経験を積んだ彼らは現地に行く前とは顔つきが違って見えました。

 地域・流域共生センターではこうした学生たちの活動の支援も行っております。