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[9/28]地域流域政策論の講義で岡上を散策しました。

2012年10月01日(月)

 2012年9月28日(金)に、地域流域プログラムに組み込まれている地域流域政策論の講義で、「ガイドマップによる岡上フィールドワーク」が行われました。
 地域流域政策論は、和光大学のある岡上地域における都市計画と自然保護、そして人間社会と自然の共生の在り方を考える講義です。
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 ▲今回の講義で使用したマップです。赤線に沿って実際に歩きます。

 今回の講義(後期)では、前期「地域流域社会論」を受講した学生たちが各々に設定した「岡上の魅力と課題」に沿ってウォーキングルートを作成して、本講義で初めて岡上を歩く学生たちを案内します。
 鶴見川流域の事例として岡上地域について、前期履修者は自分たちの設定課題を整理して人に伝える練習をし、後期から履修者はこれから学ぶ地域や流域の概要に学びました。

 フィールドワーク当日の空は雲が厚くて風強く、すぐ近くに雨の気配を感じながらも暑すぎず、寒すぎずと非常に過ごしやすい気候で絶好のウォーキング日和となりました。
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 ▲八番坂から登り梨ノ木保全緑地を目指します。右の写真は川崎市と横浜市の丁度境目にある尾根道で撮影したものです。写真から向って左が川崎市、右が横浜市です。


 大学を出発し、まずは第一の目的地である梨ノ木保全緑地を目指します。
 梨ノ木保全緑地は、岡上地域のNPO団体「かわさき自然と共生の会」の皆さんを中心に、地域の方たち(和光大学の学生も含む)いよって管理されています。
 特別保全緑地区は国の法律で定められているのですが、川崎市が指定して、市民が協同事業として管理しているのです。
 緑地の中にはテーブルやステージが設置されており、活動後にはそこでお茶やマンドリンの演奏を楽しむことができます。

 梨ノ木保全地区に到着すると、前期の「地域流域社会論」の講義でここをテーマにした学生が、今回初めて緑地を訪れた学生に、この緑地ではどのような魅力があるかを説明しました。
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 ▲梨ノ木保全緑地見学の様子です。梨ノ木は一つの保全緑地の中に森林、草地、乾地、湿地といった様々な環境があるため、それぞれの場所に適した多様な生態系を見ることができます

 次に向かうのは岡上営農団地です。
 岡上営農団地は1970年代、カップヌードルの登場やファミリーレストランの展開に象徴される都市化の時代、従来の農業から新しい農業に脱皮するために、当時の農家の方々により営農団地推進協議会か組織されたものが始まりとされています。
 現在では露地栽培と併行してハウス栽培も行われており、またブルーベーリー狩りや落花生掘りの体験といった都市近郊型の環境農業も行われています。
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 ▲営農団地について調べた学生がみんなに説明している様子です。右の写真のように営農団地がつくられた時に流通のことを考え道をまっすぐに舗装したことなどを説明していました。

 岡上営農団地から少し歩くと、古い禅寺丸柿の樹が庭にそびえるお宅があります。
 禅寺丸柿は日本で最初に発見された甘柿で、江戸時代には徳川家にも献上されていたという歴史も持っています。
 現在の川崎市にある柿生の地名も、この禅寺丸柿の「柿の生まれた場所」という地名からきているそうです。
 この禅寺丸柿のあるお宅の方には、和光大学の学生が非常にお世話になっており本講義にも協力を頂いています。
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 ▲禅寺丸柿のなるお宅です。今回の講義ではこのことを調べる学生が他の講義での合宿に行ってしまっていたため引率の小関先生が説明してくださいました。

 最後は岡上に古くからある庚申塚を見学して今回のウォーキングは終了です。
 庚申塚は道標の神様が祀られており、昔は全国に多く見られたらしいのですが明治時代の神社合祀のあおりを受けてほとんどが撤去されてしまったという歴史があります。
 現在も残っている庚申塚は寺社の境内や私有地に移されたものや、交通量の少ない街道脇に置かれていたために撤去を免れたもので、岡上におある庚申塚もその一つです。
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 ▲庚申塚での説明の様子です。

 大学に戻り学生たちの、今回のウォーキングの感想を聞くと、今まで大学に通っていて岡上がこんなにも自然豊かで農業も盛んだったということを知らなかったというものが大半でした。
 駅から大学に向かって歩くだけでは気付く事の出来なかった岡上の姿に、学生たちは心打たれるものがあったそうです。

 この地域流域政策論のように、地域流域プログラムでは、この地域流域政策論のように鶴見川流域に古くから残る風習や豊かな自然環境を学び、その課題解決法を自分なりに考えることで、都市型環境保全の理論とスキルを身につける講義を行っております。