新着一覧
トップページ新着一覧 > 2014年度「地域・流域社会論」岡上を知るフィールドワーク

2014年度「地域・流域社会論」岡上を知るフィールドワーク

2014年05月26日(月)

 「地域・流域プログラム」の基幹科目の一つ「地域・流域社会論」(金曜3限、担当:堂前、小関)では
大学の地元・岡上をより深く理解するために毎年度、フィールドワークを行っています。
 今年度も最初の週の授業で地域や流域に関する概論を学んだ上で
翌週から4回にわたって岡上を歩き、様々な角度から岡上の自然と文化を学びました。

【1週目、自然編】
 第1週は「自然編」。大学の入口近くの「三つ叉」 と呼ばれた地形を確かめ、自然地形を拓くなかから現在の家並みや道路などがどのように作られてきたかを確かめるとともに、大学周辺の緑の環境についても学びました。
その後、鯉のぼりがひるがえる梨子ノ木緑地を見学し、緑地保全の活動やその歴史について学び、楽しみながら保全活動をすることの大切さや都市近郊での谷戸の自然保護の難しさを学んだあと、尾根筋を横断する坂の上がり下りに息を切らせる学生も出るなか
大学へ無事帰りつきました。
1DX_1797a.jpegのサムネール画像 1DX_1804a.jpegのサムネール画像
▲「三つ叉」の説明を受ける学生たち。        ▲梨子ノ木緑地にて。黄色い旗の鯉のぼりが見える。

【2週目、農村編】
 第2週は「農村編」のタイトルを掲げ、尾根道をたどって本町会の住宅地に足を運び
豊かな地下水に恵まれていた岡上の古くからの水事情を探るのと併せ、塞の神や道祖神など
地域に根づいた信仰やお祭りの史蹟を見学し、農村の暮らしの環境と精神的基盤を探りました。
また五反田橋では産褥期に生命を落としたお母さんの魂を慰めるために行われた「水灌頂」の伝承を確かめ
かつての出産や子育ての難しさと村の人々の命への思いの深さを実感しました。
1DX_2021.jpegのサムネール画像 1DX_2048.jpegのサムネール画像
▲道祖神(青面金剛)の石碑が写真左端に。       ▲五反田橋

【3週目。営農団地編】
 午後からの荒天が予想された3週目には、1973年に起工して11年かけて完成した岡上営農団地を訪れる
「営農団地編」を実施しました。その名称から住宅「団地」と同様のイメージを抱いた学生もいたようですが
ほぼ直線的な道路が通じる野菜畑や果樹園を通って、集出荷場に辿りつき、間近にガラス温室群を見わたす頃には
都市近郊農業の新たな局面を作り出そうと造成された営農団地の意味がほぼ理解されたようでした。
1DX_2076.jpegのサムネール画像 1DX_2082.jpegのサムネール画像
▲営農団地。まっすぐな道を行く。          ▲営農団地造成記念「土地改良の碑 農の心」碑のそばで一休み。

【4週目、宗教編】
 最終週は「宗教編」と銘打って、古くからの住民の方々の心のよりどころである真言宗豊山派の東光院宝積寺と
岡上の五つのイッケの祭神を合祀した岡上神社を訪れました。東光院境内の「蚕影社」跡、「疱瘡神」の祠や
岡上神社境内の「金勢大明神」の碑などを見学し、豊かな稔りへの願いと病への恐れなど
平穏な日々を求める地域の人々の思いを感じ取るとともに近代国家が地域の共同体に強いた神社合祀という
日本近代史の一面をも垣間見て来ました。
1DX_2151.jpegのサムネール画像 1DX_2160.jpegのサムネール画像
▲東光院、本堂へ向かう道。             ▲岡上神社で参拝。

 4週にわたって実施された「岡上フィールドワーク」で、受講生たちは広い岡上の半分近くを巡り(別掲地図参照/色分けした線が、各回FWのコース)、かつて里山伏が住んでいた山伏谷戸や、岡上丸山遺跡を包み込む岡上小学校裏の丸山などを望見して
岡上の文化の奥行きの深さと厚みを実感するなかから、以後の授業で自分たちが取り組む「ワークショップ」への手応えを
それぞれに掴んでくれたようでした。
1DX_2161.jpegのサムネール画像のサムネール画像
▲岡上小学校脇にて。校庭は豪雨時に「調整池」となって洪水を防ぐ。

 なお、今年度は第1週に総合文化学科の遠藤朋之先生、第3週には和光大OGでネパールでの海外青年協力隊員の経験を持つ
三牧由季さんが特別参加してくださいました。
1DX_2198b.jpeg
▲ルートマップ  通ったコースを色分けして示す。
 ①【みどり色】=「自然編」 ②【黄色』=「農村編」 ③【赤色】=「営農団地編」 ④【紫色】=「宗教編」 
 「★」(緑色)=和光大学