銀行 オフィスの風景

銀行員の忙しい時期はいつ?「月初、月末、3月、9月、年末年始」

銀行に行ったけど、番号札を見たら「まさかの50人待ち…」
簡単な手続きなのに、「1時間も待たされてグッタリ…」
行員さんが忙しそうで、「聞きたいことも聞けずに帰ってきた…」
銀行員 忙しい日

 実は、銀行には銀行側の「都合」でどうしても忙しくなる日があります。それを知らずに行くと、ただ待たされるだけでなく、行員さんもノルマや締め切りに追われていて、落ち着いて相談に乗ってもらえないケースが非常に多いのです。

こんにちは。私はメガバンクに10年以上勤めていた元銀行員です。お客さまを何時間もお待たせしてしまう「ごとう日」の混乱も、営業ノルマに追われる月末のプレッシャーも、その内側で嫌というほど経験してきました。

そこでこの記事では、私の銀行員経験をもとに、「銀行が忙しい時期」「銀行員の”仕事別”の忙しい時期」をわかりやすく解説します。

銀行員 忙しい日

この記事を読めば、もう銀行の待ち時間でイライラすることはありません。あなたの用事に合わせたベストなタイミングがわかり、行員さんにしっかりと時間を取ってもらって、気持ちよく手続きを終えられるようになります。

私が10年以上かけて培った「銀行の裏側」の知識を、この記事にすべて凝縮しました。銀行で時間を無駄にしたくない人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

記事の執筆者
10年以上の銀行員経験を持ち、メガバンクで資産運用から金融商品の提案・販売まで多岐にわたる業務を経験。証券外務員一種二種に合格し、ファイナンシャルプランナーとして1000件以上の相談に対応。窓口業務と外回り業務の両方で銀行員としての忙しさを経験。

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結論 銀行員の忙しい時期はコレ!

銀行員の忙しい時期

・ごとう日 毎月の5日が付く日と10日の倍数の日
・月末月初
・3月9月
・年末年始
・お盆
銀行員 忙しい日

具体的には

  • ごとう日(5日、10日、15日、20日、25日、30日)
  • 月末月初(1日・月によって28日、29日、30日、31日)
  • 年末年始
  • お盆(8月)

が銀行員にとって忙しい時期にあたります。

ただし、忙しい時期は銀行員が担当する仕事によって違いがあります。

銀行員 忙しい日

 

 

 

基本情報】銀行員が忙しい日

銀行員の方は、担当部署の忙しい時期を外して「有給休暇申請」したほうがよいでしょう。

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ごとう日(5日、10日、15日、20日、25日、30日)

銀行員 忙しい日

「ごとう日」とは、銀行業界で使われる俗語で、毎月5日と10の倍数の日を指します。

業務内容

  • 給与振込や各種支払いの入出金処理が集中
  • ATMや窓口での現金引き出しや入金対応が増加。

特に混雑する日

25日 多くの企業が給与振込日としており、生活費の引き出しや支払い対応で混雑

 

月末・月初月末(28~31日)と月初

銀行員 忙しい日

業務内容

  • クレジットカードや請求書の支払い振込
  • 月次報告書の作成
  • 生活保護費の支給日(毎月1日~5日)

混雑の理由

企業経理担当者や個人の入出金が集中し、窓口やATMが混み合います。

 

3月と9月

銀行員 忙しい日

銀行員にとって重要な決算期。業務内容

  • 窓口・営業担当者:企業の決算に伴う財務報告支援や資金調達相談。
  • 融資担当者:大口融資案件の成約や住宅ローン相談。
  • 運用商品担当者:投資信託や保険の販売ノルマ達成。

理由:多くの企業が3月と9月に決算を迎え、銀行業務が増加。また、銀行員自身の営業成績締め切りも重なるため忙しさが増します。

年末年始

銀行員 忙しい日

年末(特に12月下旬)と年始は、独特の忙しさがあります。
業務内容
  • 年末:お年玉(新札)準備、カレンダー配布(営業担当者のノルマ)。
  • 年始:新年の挨拶回りや業務準備。

混雑の理由:12月30日まで営業する銀行が多く、普段来店できないお客さんが集中。

 

お盆(8月)

銀行員 忙しい日

夏季休暇の時期も忙しさが顕著です。業務内容

  • 振込や入出金の処理集中。
  • 休暇中の顧客対応。

理由:お盆休みで、普段銀行の手続きをできない人、帰省する人々の銀行利用が増えるため。

年金支給日(偶数月の15日)偶数月(2月、4月、6月、8月、10月、12月)の15日

銀行員 忙しい日

年金支給日で、特に窓口が混雑します。

  • 理由:年金受給者がATMや窓口で現金を引き出すため。
  • 注意点:15日が土日祝の場合は前営業日が支給日となり、その日も混雑します。

支店と本部で忙しい時期が違う
(支店:地域にある銀行のお店 本部:丸の内などにある銀行の中枢部署)

支店と本部で忙しい時期

銀行の支店と本部の忙しさの大きな違いとなるポイント。

「お客さんは誰かということ」

支店の担当者は、退職された個人や商店街の店主、地域の社長さんやその経理の方ということが多いでしょう。

支店の担当者であっても、法人向けの部署・個人向けの部署によって忙しさに違いも出てきます。

また、個人向けの部署でも営業(外回り)をする部署の担当者と窓口(支店に来店するお客さんを相手にする)部署では忙しい時期に大きな違いがあります。

銀行員 忙しい日

事務担当者(支店の窓口にいる銀行員)の忙しい時期

多くの方が目にする銀行員がこの窓口に座る銀行員。

俗に「テラー」と呼ばれる銀行員です。

この銀行員は主にサラリーマンの方やそのご家族、年金受給者、企業の経理の方等を相手に接する機会が多いです。その仕事をしている担当者が忙しい時期は以下になります。

窓口担当者の忙しい日「ごとう日 5日、10日、15日、25日、30日」

窓口担当者の忙しい日 

「ごとう日」と呼ばれる日には

給料の支払いがあり、その日のうちに現金を引き出したい人
・引き落としがあるため、その日に入金をしたい人

が「ごとうび」に集中して来店。ATMや支店の窓口が混雑します。

 

 

ごとう日は銀行員のテラーが忙しい日のため

  • 銀行員に相談したいことがある
  • 特定の銀行員と話す必要がある 
  • 銀行での手続きを短くしたいので忙しい日を避けたい

といった方にはごとうびの来店はおススメしません。

特に25日は給与振込日としている企業が多く、生活費をおろす方や各種支払いのための入金をする方でATM・窓口ともに大変混み合います

 

月末・月初

銀行員 忙しい日

支店窓口にはクレジットカードの利用代金の支払いのための入金や振込をするお客さんや会社の経理の方等の来店がとても多くなります。

そのため、支店窓口は他の日よりも混雑するケースが多く見受けられます。

お客さんは急ぎの用事ではない場合には
月末に銀行へ来店することは避けたほうが無難です。

月末・月初が混雑する理由として、給与や請求の振込、支払いの集中、また生活保護費の支給(1日・2日)も挙げれます。

偶数月の15日(年金支給日)

銀行員 忙しい日

年金支給日は偶数月(2月、4月、6月、8月、10月、12月)の15日ですが、15日が銀行休業日の場合は前営業日が支給日となり、その日も混雑します
ATMを使って現金を引き出すお客さんが多いので、窓口だけでなくATMも混みます。

話は逸れますが
おれおれ詐欺の被害もこの偶数月の15日に集中。


ごとうびの窓口担当者は特に仕事が多い

銀行員 忙しい日

「5」と「10の倍数」の日は窓口担当者が忙しくする日です。

あまりにも他の日との業務量が違うため

このような状況になります。

お客さんからの手続きの件数が多いため

銀行員 忙しい日

 

こうした負の連鎖があるため、ごとうびは窓口担当者が忙しくしています。

 

お客さんとして支店に赴く場合、この日の来店はおススメできません。

 

3月・9月

銀行員 忙しい日

営業の部署では
3月と9月がひとつの営業成績の締めの月になるケースが多いです。
銀行の外回り営業担当者や窓口担当者も営業目標を達成するため、積極的にセールスをする時期。
結果として窓口担当者(投資信託や保険商品)は期末の3月・9月はとても忙しい時期となります。
お客さんとしては、急ぎの用事や相談でなければ、「3月と9月」は窓口の銀行担当者に相談することは避けたほうがよいです。

12月

銀行員 忙しい日

12月は窓口の担当者にとって、大変忙しい時期になります。

12月の下旬は企業の年末の休暇があります。

一般的な会社はクリスマス後から順次、年末年始の休暇に入る会社が多いです。

それに比べて銀行は、12月30日まで営業をします(祝日・土日を考えず)

そのため、普段は銀行に来ることができないお客さんが支店に来店するケースが多いため、年末に来店するお客さんの人数が増えます。年末以外に来店することができるお客さんは年末での銀行への来店は避けた方が良いです。

融資担当者(お金を貸す仕事をしている銀行員)の忙しい時期

融資担当者

先ほどの窓口担当者とは少し忙しい時期が異なります。

3月・9月

銀行員 忙しい日

この2か月間は融資を行う担当者はとても忙しくしています。

銀行の決算月かつ、銀行員個人の成績の締め切り月にあたります。今後の自分の出世のために3月と9月には

  • 大口の融資案件を月末までの成約させる
  • 大口の運用商品の成約をさせる

この必要性が出てきます。

そのため、

  • 会社で新たに融資を受けたい
  • 自宅購入のため、新たに住宅ローンの相談をしたい

といった場合には3月9月は避けた方が良いです。

運用商品担当者(投資信託や保険を主に販売している銀行員)の忙しい時期

運用商品担当者(投資信託や保険を主に販売している銀行員)の忙しい時期

今までの窓口担当者と融資担当者とは違い

主に投資信託や保険をメインに説明する銀行の担当者は

  • 3月、9月 期末月
  • 月末
  • 年末

を中心として業務が忙しくなります。

 

3月・9月 期末月

銀行員 忙しい日

3月と9月は窓口担当者と融資担当者と同じく、

運用商品をメインに販売する担当者も忙しくしています。

担当者は

  • 自分に課されたノルマを達成する 
  • 支店としての実績を上積みさせる

 

これらの目的のために外回りを中心に業務を行う運用商品をセールスする担当者は

3月と9月にとても忙しくしています。

月末

銀行員 忙しい日

毎月の月末もこれらの業務にあたる担当者は忙しくしています。

銀行の担当者は期末(3月と9月)に自分に課されているノルマを全て達成しなければなりません。

そのために銀行員が毎月

  • 投資信託や保険を何千万円販売する 
  • 何人のお客さんと会う・電話をする

といった計画を事前に立てています。

その計画に合うように実績(運用商品の成約)を積み上げなければなりません。

大部分の銀行員はこの月末のための数字合わせに必死に仕事を行います。

そのため月末は特に忙しい時期になります。

年末

銀行員 忙しい日

年末は外回りの担当者にとってとても忙しい時期にあたります。

それはなぜかというとカレンダー」す。

銀行の担当者はカレンダーの配布する数がノルマのように課されています。

担当者は自分に割り振られたカレンダーを

  • いかに早くカレンダーを配り終える
  • お客さんが望んでいる種類のカレンダーを適切に配る

かを考えて行動しています。

カレンダーの在庫と効率よくお客さんにカレンダーを配布するために四苦八苦しています。


個人のお客さんの場合には

「毎年、このキャラクターのカレンダーを受け取ることを楽しみしていた」
「うちの壁にはあなたのところのカレンダーを飾ることにしているんだよ」
「うちの孫がこのカレンダーを気に入っていてね」
と好みがあります。

銀行員 忙しい日

そのため
銀行の担当者が適切にカレンダーをお客さんのもとに届けることは重要な仕事になります。

これは顧客満足度を満たすためにとても大事です。

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銀行 カレンダー

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まとめ ごとう日・月末月初・年末年始・お盆

まとめ ごとう日・月末月初・年末年始・お盆

ごとう日・月末月初・年末年始・お盆が銀行員にとって忙しい時期。

銀行で手続きをするときには来店を避けましょう。

銀行員はほんとに忙しいの?の疑問に答える記事を作成しました。次にこちらもご覧ください。